水=潤滑油
よく膝に水が溜まるということを耳にすると思います。
そもそも水って何なのでしょう?
膝の水は、正式な名前は「関節液」といい、関節液は関節を包んでいる膜 (関節腔) に入っており、骨の先端の軟骨に栄養を与えたり関節のスムーズな動きのための潤滑油のような役割をしています。
では、水が溜まってるほうが動きがいいのでは?と思いますよね。
でも実際膝に水が溜まると関節の中はパンパンになってしますので、曲げ伸ばしなどの動きが制限されます。
なぜ、水が溜まるのか?
膝の関節液(水)を作っている細胞は、膝の関節中に異物が入り込むと関節液中に含まれる酵素で異物を除去しようとします。
そうして、膝の中の関節液が増えることで、一般的に言われる水の溜まった状態になります。
異物の量が多ければそれだけたくさんの関節液がつくり出されることになります。また、そうなると自らつくり出した酵素にも刺激を受けて滑膜はどんどん潤滑液をつくり出します。
そうしてますます膝に水がたまっていくのです。
水が溜まりやすい人とは?
1 50才以上の人
2 女性に多くみられる
3 0脚に多い・・0脚気味の人は通常よりさらに体重が内側にかかりやすく、ますます片側の軟骨がすり減ります。
4 過去のケガや職業も関係する・・足にねんざや骨折の経験があったり膝を酷使する農業などの職種は要注意です。
5 負担をかける肥満・・重い体重によって軟骨がすり減りやすくなっています。
水が溜まった時のセルフケア
・局所を安静に保つ
動かすとまた膝に負担をかけて症状が増してしまいます。しかし寝たきりになると膝の筋肉が落ちてしまうので痛くならない程度の動作におさえるようにしましょう。
・冷やし、その後にあたためる
腫れたり熱ばんだりしている時期は氷のうなどで冷やし、炎症を抑えます。冷やすことによってたまった関節液の排水が促されます。その後はお風呂などであたためるとよいでしょう。
追伸
当院では、手技やテーピングを使い、膝の負担を減らしながら、膝の血流を良くすることで、患部の循環を良くする施術を行っています。
しかし患者様の中には水が溜まっていると思い整形へ行っても水が溜まっていなかったという患者様がいます。
そのような患者様の痛みの原因は、頭(脳)で痛みを作っている場合が多いです。
人間は頭が良すぎる生き物なので、過去に痛みがあるとその記憶が頭の片隅に残ります。
すると、無意識にですが痛みを感じた動きをしようとすると筋肉に力が入ります。
筋肉に力が入ると関節の動き悪くなり、隙間が狭くなります。
このことから、通常と比べて膝の動きは悪くなります。
さらに、左膝が痛い人は、左膝をかばって左足を曲げるときに少し外に開いてしまいます。
そうすると、膝というのは蝶番関節(ちょうつがいのような動きの関節)なので、真っすぐ曲げるのには適していますが、ひねって曲げるのには適していません。
このように、
痛みを覚えてしまって、自分自身で、曲がらないような形を作ってしまっています。
そうすることで、痛みの恐怖心が積りに積もって膝を曲げれなくなってしまいます。
だからこそ考え方を変えることが大切なのです。
今まで、どこに行っても治らなかったのなら一度考えを変えてみませんか?
当院では、そのような膝の痛みに悩む患者様からの連絡をお待ちしています。
私と一緒に向き合いましょう、私はあなたの一歩を待っています。