ヘルニア≠腰
皆さんヘルニアと聞いて腰の症状を連想していませんか?
ヘルニア=腰だけの症状ではありません。
ヘルニアと聞いてどのような症状なのか、しっかりと説明できるでしょうか?
最初にヘルニアについての説明をしようと思います。
ヘルニア
ヘルニアとは、体内の臓器などが本来あるべき場所から突出している状態をいいます。ヘルニアの種類としては、
体内の裂隙に迷入したものを内ヘルニア、
体内から逸脱しているものを外ヘルニアなどがあります。
ヘルニアの危険性
ヘルニアの状態が長く続きますと、臓器が圧迫されることになりますので激痛が走ったり最悪の場合、流出した臓器の壊死、臓器によって骨や隣接する臓器が毒され壊死する恐れがあります。
ヘルニアの種類
・頸椎椎間板ヘルニア
症状)手足のしびれや運動機能の損傷や痛みなどの様々な神経症状
・腰椎椎間板ヘルニア
症状)腰や足の痛みが軽くなり、膝折れが起こる。
歩いてると、足の力がなくなりスリッパが脱げてしまう。
排便・排尿の意識を感じることができない。
3番目に心当たりがある場合は病院への早急な受診ともとに適切な処置を受けましょう。
・横隔膜ヘルニア・食道裂孔ヘルニア
症状)食道裂孔ヘルニアの自覚症状としては、胸焼けや胸痛、つっかえるような症状があるために似た症状を持つ逆流性食道炎があります。
・鼠径ヘルニア
症状)初期症状として、立った際などにお腹に力を入れると鼠蹊部の皮膚の下に腸の一部などが出てくることで柔らかい腫れが出来ます。しかし指で押さえると引っ込むことが特徴です。
次第に鼠蹊部に何か出てくる感覚があり、その現象が、腸がヘルニア症状により出てくる「脱腸」といいます。次第に小腸などの腹腔内臓器が出てくるため不快感や、痛みを感じるようになります。
末期の状態になれば、腫れが硬くなり腫れた部分が抑えても引っ込まなくことがあります。その他、腹痛や嘔吐の症状が出てきます。これをヘルニアの嵌頓といい、手術を急いでしなければ命にかかわることになります。
しかし嵌頓状態になる確率は、鼠径ヘルニアの種類によって異なるため明確な手術時期などの計画を立てることは困難なため、大抵が緊急手術を行うためなかなか治療の困難な病気となっています。
・臍ヘルニア
症状)
このヘルニアは俗にでべそという名前で浸透しています。閲覧してくださっている方も聞いたことがあるかと思います。
この病気は新生児に多く、1歳を過ぎる頃には自然に治るため命に関わるヘルニアではありません。
・脳ヘルニア
症状)脳の障害のある側の瞳孔に異常が出ます。
瞳孔が常に開いて、光に対する収縮反応が失われます。よりひどい場合になりますと、呼吸が不規則になり瞳孔の異常が左右両方に出てくるようになります。
追伸
ヘルニアは60%がヘルニアではないと言うデータが医学会のデータであります。
もともと日本人は生まれつき腰椎の4番と5番の間(ヘルニアの好発部位)が先天的に狭いとの報告があり、全国民の60%は生まれつき腰椎の間が狭いらしいのです。
次に腰痛についての話です。
腰痛は全国民の90%以上が経験があると言うアンケートがあります。
そんな多くの患者がいる腰痛ですが、医学的に言うと80%は原因不明だそうです。
だから、病院へ行っても「年齢」「体重」「生活習慣」などのフワッとしたもので片付けられてしまいます。
前者と、後者の話を聞いて私が感じたのは、原因不明の腰痛で病院へ行った人がいるとします。
そうするとだいたい最初にレントゲンに通されますよね。
そうすると「腰椎の4番と5番の間が狭い!!」
だからヘルニアと診断を受けている人がいます。
もともとの生まれつきの腰椎の狭さを原因不明の腰痛の際に2つが繋がり、ヘルニアという誤った診断をされている方が僕の診ている患者様には多いように感じます。
このブログを読まれている読者の方へ、このブログを読むということはヘルニアでお悩みの方だと思います。
本当にその痛みはヘルニアの痛みなのでしょうか?
僕の患者様で病院でヘルニアと診断を受けて膝をいじるだけで、痛みが改善された方がいます。
もう一度、聞きます。
本当にその痛みはヘルニアの痛みなのでしょうか??
その原因を宇都宮T&S整体院では患者様と一緒に全力で見つけて行きます。
本当に腰の痛みで悩んでる。1日でも早く痛みを取りたい。
そんな患者様を当院ではいつでもお待ちしております。